ある地方新聞の投稿欄記事。
『息子から茶封筒の便りが届いた。3枚の便箋に綴られた文面はユーモラスだった。
父には「カラオケ店でカラオケを存分に楽しんで」、妹には「マメ(犬の名)の歯石を取り除いてあげて」と、家族それぞれへの思いが書き連ねてあった。
私には、「食材をたくさん買い込んで料理して、皆を幸せにしてあげて」。
中の小さな封筒には、祖母を含む4人への、初ボーナスのおすそわけが詰まっていた。「貧困層」を自認する息子が、曲折を経てやっとついた仕事で得たボーナスだ。
~中略~
息子は、短大卒業後、さまざまな苦労やつらい思いもした。自分で痛みを感じてきたから、他人の痛みもわかるはずだ。
便箋には、腐ることなくこれまでやってこられたことへの感謝の言葉が、あちこちに書かれていた。
今回、大きな喜びを独り占めするよりも分かち合うことが良いと考え、みんなに喜びの種をパーッとまいたのだろう。
久しぶりに目からしずくがしたたり落ちた。』
記事の中の息子は、教え子である。
ただの孝行息子としても泣ける話だが、息子が経験したつらさや苦労は『性』の障害を乗り越えてきた人並み以上の重さがあるのである。
息子のつらさや苦労の内容は母の文章には書かれていないが、手に取るようにわかる。
この記事を握りしめて我がカフェにやってきた母は明るい太陽のような方である。
だからこそ、『喜びのしずく』が一段と身に染みるのだった。
【本日の Good job✨】
なんと火曜日に偶然であった、奈良の肉料理「かわせみ」の夫妻がランチを食べに来店
楽しい主人の話。近いうち伺います。
来店、感謝
初めて窓を全て閉める肌寒い一日の終わりのご褒美の空。